50代、ひとり暮らし。わたしが“ミニマルな暮らし”を選んだ理由

50代、ワンルームで暮らしています

今、わたしは都心のワンルームマンションで、ひとり暮らしをしています。
以前は2DKの町営住宅に19年住んでいました。

でも、今、選択したのは「広さを手放し、身軽に暮らす」こと。
それは、ちょっと勇気のいる決断だったけど、わたしにとっては間違いじゃなかったと思っています。

子どもが自立して、部屋が持て余しに

2DKの部屋は、もともと子どもと2人で暮らすために選んだ家。
でも、子どもが成長し、自立して家を出たあと──気づけば、広い部屋にひとりきり。

広さは贅沢かもしれないけど、実はその分、掃除の手間や光熱費の無駄も多くて…
正直、面倒くさがりのわたしには、ちょっとしんどく感じていました。

それに、扶養家族がいなくなったことで、町営住宅の家賃がぐんと上がったんです。
「もうこの家じゃなくてもいいかも」
そんな気持ちが、じわじわと大きくなっていきました。

通勤時間が人生を削るように感じた

実は、わたしが引越しを決めた最大の理由は──通勤でした。

もともと電車通勤には強い抵抗があって、不安障害や軽い潔癖症もあって、電車に乗ること自体がストレスでした。
そのため、毎日片道1時間半ほどかけて、車で通勤してたんです。

ガソリン代に高速代、職場と自宅の駐車場代、
そして、事故や違反で警察に止められるリスク。
早く出ても、渋滞に巻き込まれて遅刻するかもしれないという不安──
いつも通勤だけでイライラしてた。

「もうこんな生活、終わりにしたい」
そう思ったとき、「じゃあ職場の近くに住もう!」と、思いました。

ミニマルな暮らしは、“時間”を守るための選択だった

若いころは、「収入を増やすために働く」ことが優先でした。
でも50代になった今、いちばん大切にしたいのは──“時間”なんです。

お金よりも、毎日をどう過ごすか。
ストレスを減らして、自分のペースで過ごせる時間が、わたしにとっては何より大事。

都心のワンルームは、2DKよりも家賃は高め。
でも、通勤は徒歩10分以内になって、通勤にかかるガソリン代、高速代、職場の駐車場代もかからなくなりました。
なにより、あの「消耗する通勤」がなくなったのは、心の負担が全然違う。

荷物はほとんど手放した──引越しと断捨離のリアル

引越しを決めてから、次に向き合ったのが「荷物の量」でした。
19年分の暮らしを詰めこんだ2DK。そこにあったモノは、尋常じゃない量でした。

新居はワンルーム。今までの荷物をそのまま持っていくのは、到底ムリ。

本気の断捨離が始まりました。

リサイクルショップには何度も通い、
「これが売れるの?!」というものまで、ほんの少しでもお金になるとうれしかった。
今の時代、ただ捨てるだけでもお金がかかりますからね。

最終的に10箱くらいは、引越し業者の格安プランに収まらず、
実家の空いたスペースを借りて、なんとか預かってもらうことに😥

ワンルーム生活の落とし穴──キッチンの衝撃

こうして始まった、ワンルームでの新生活。
掃除もラク、身軽になって快適!──と言いたいところですが…

想定外だったのが「キッチン」でした。

とにかく狭い。
シンクは、20cmのフライパンを置いただけでいっぱいいっぱい。
茶碗3つ置いたらイライラするほど。
洗面所より狭いってどういうこと?と、思わず声が出ました( ̄◇ ̄;)

2DKの頃はファミリー用のキッチンだったので、ストレスを感じたことはほぼありませんでした。
でもワンルームの“単身用”キッチンは、まさに衝撃。

調べてみたら、同じワンルームでもキッチンの広さって結構差があるんですね。
「次の引越しでは絶対チェックしよう」
そんな学びになりました。

そしてわたしは決意しました──もう、料理はしない。包丁も握らない。

身軽に暮らすことは、心を軽くすること

今の暮らしを、完璧だとは思っていません。
でも、通勤ストレスがなくなり、モノを減らし、掃除もぐんとラクになったことで──
心は、確実に軽くなりました。

わたしにとって「ミニマルな暮らし」は、
モノを減らすことではなく、がんばらない、自分の心がラクでいられる場所。

それが、わたしの“今の暮らし”です。

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📷 画像出典:写真AC(th0852さん)

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